鑑賞記録:アニメ『魔法使いの約束』

 この記事は、アニメ『魔法使いの約束』の初見での感想をまとめたものです。所属するDiscordサーバーで書き溜めたものを、一つの記事としてまとめました。 アニメ(および、たぶんゲーム)のネタバレを多分に含みますので、ご注意下さい。 

第1話(2025/1/12)

 前から興味はあったのですが、スマホと時間の空き容量を考えるとゲームには手を出せないな……と思っていたので、「よっしゃ、アニメだ!」と意気揚々と視聴しました。猫が大好きなふつうの社会人っぽい主人公が異世界にワープして、壊れかけの世界を救済するお話なのですね。第1話のタイトル、回収の仕方がかなり好みです。風が強くて猫が騒ぐ満月の夜というのは限定的な状況だと思うので、これまでにも日本(あるいは、日本がある世界)から異世界に召喚された人がいて、言い伝えが残っているのだろうか? と邪推しています(※こういうコンテンツに疎い人の感想です)。
 画面がとてもキラキラしていました。背景の風景画っぽいやつの描写はもちろんのこと、登場人物みんなの衣装や小道具の装飾がすごかったです。主要キャラだけでなく、モブキャラといえそうなキャラまで、非常に丁寧に描き込まれているなあ、と目を奪われてしまいました。その豪華絢爛な視覚情報を処理している間に、何かカッコイイ男性たちが剣を振るったり、不思議な力を使ったり、かと思えば凄く切実そうな態度で訴えかけてきました。次々と起こる意味不明な出来事を前にして、晶さんは「何か偉いおじさんサイドよりも魔法使いサイドの方が、誠実であるように見える」と分析していたのが、かなり印象的でした。晶さん、もしかしなくても非常に冷静で聡明な人なのでは? 初対面の相手から「賢者様」と呼ばれるだけのことはあります。壊れかけの世界を救えそうな胆力や度量を感じます。
 第1話の最後では、おじさんたちが不穏な話をしていました。おじさんたち、晶さんを手中に収めれば魔法使いたちを掌握できるだろうと考えていますね? でもねえ、晶さんはねえ、ちゃんと人を見る目がある人なんですよ……(※まほやくアニメ勢の初見感想です)。話の流れからするに、第2話ではファウスト先生を助けに行くのでしょうか。晶さんは、月との戦いで疲弊した魔法使いの皆さんのために、果たして何が出来るのでしょうか。今までは余裕だったっぽいのに、どうして今年の月との戦いは上手くいかなかったのでしょうか。続きが非常に気になります。
 視覚情報にばかり気を取られていましたが、OPおよびEDの音楽が非常に好みでした。原作に親しみのある人が視聴したら、ちょっぴりダークで不思議な雰囲気や、個性豊かな魔法使いたちが強い意志を持って生きている、というような世界観を、最大限に表現できているように思うだろうな、と感じました(※まほやくアニメ勢の初見感想です)。

第2話(2025/1/18)

 ファウスト先生が助かってよかったです。諦観に呑まれてしまっている人間の生きざまを観察するのが好きなので、死に際(?)の表情とか台詞とかも含めて本当に良かったです。オズさんが何をしたのか、晶さんの手を握った後でどうして何かいい感じの奇跡が起きたのかは、私には全く分からないけれども……。皆、異世界から来た人である晶さんのことを「賢者」と呼んでいるけれど、賢者が具体的にどんな能力を持っているのかは、まだ詳しく説明されていない気がします。第3話以降で明らかにされるのかしら。
 タイトルに「魔法使い」とあるので、魔法使いらしさが出る演出は毎回ありそうだなと思っていました(第1話では箒で空を飛んでいたのがとても印象的でした)。魔法使いにとって、魔法が日常に根差している感じが、非常に好みでした。戦闘のために魔法を使うことも勿論あるけど、それだけじゃない。彼らは常に魔法と共に生きていて、魔法のせいで苦悩して、魔法のお陰で助かって……色々あったのだろうな。スノウさんとホワイトさんの対話から「あ、これ登場する魔法使いの全員に闇があるやつだ!」と察しました。そしたら翌朝カインさんの闇が明かされて、やっぱり闇なんだな~と思いました。
 先代の賢者様がブラック企業に勤めていたっぽいの、ちょっと面白かったです。あと字が絶妙に汚くて好きです。先代の賢者様は現代日本人っぽいので、賢者って結構頻繁に召喚されるものなのかもしれませんね。割と簡単に異世界から人を召喚できちゃうものなのでしょうか。深まる謎。続きが気になります。
 まだ魔法使いの皆さんの名前と顔と所属が完全には理解できていないので、第3話を観るまでに公式サイトでしっかり予習しようと思います。多分、その辺を理解していると、OPやEDの意味深なキャラ配置やシチュエーションももっと楽しめるのだろうと思いました。

第3話(2025/1/27)

 これは穏やかな日常回ですね!? 穏やかな日常、大好きです!! 所々で、何と無く不穏な気配もありますが……。穏やかな日常を描写することによって、第2話までで謎だった世界観が、かなり分かってきました。作品としてのテンポ感はこれまでラルゴまたはレント(ともすればグラーヴェかもしれない)だったと思いますが、今回はアンダンテか、あるいはモデラート気味だったように思います。この物語は、この緩やかなテンポ感でこれからも進んでいくのでしょうか。それとも組曲や戯曲のように様々なテンポで進んでいくのでしょうか。
 第3話を通じて、ちょっとずつ皆さんのことが分かってきたので、かなり嬉しいです。ナイス賢者の書。賢者の書によって疑問が氷解し、晶さんが魔法使いたちの人となりに触れる過程が丁寧に描かれていて、視聴者の私も「なるほど、この人はこういう人なのか」と現実感を持って理解していくことができました。誰が好きかと問われるとちょっと返答に窮します。現時点では皆かなりいい人そうに見えるので。強いて言えば晶さんが推せるかもしれない……?
 晶さんはやはり聡明な人ですね、賢者様と呼ばれるだけのことはあります。「儀式ってもしかして苦痛を伴うやつなのか?」と疑問を持ち、心の準備がしたいと魔法使いの皆さんに訴えることが出来る人。そうでありながら、魔法使いの皆さんから親しみを込めて揶揄われるような一幕もあって、可愛いなあ、可愛がられているなあ、と思いました。魔法使いが異界の人間にだけ恭順(という表現が正しいかは分かりませんが)するのは、儀式によって選ばれた魔法使いの身体に百合の紋様が浮かび上がることと何か関連があるのでしょうか……。
 今回は召喚の儀式をするということだったので、「一気に全員集合して、物語が急ぎ足で動き出すのか!?」と危惧していましたが、そうでもなさそうでした。キャラクターがなかなか覚えられない私は非常に安心しました。魔法使いの召喚の描写は、原作のガチャの再現なのかなあと思ってみたり……。何かこう……きらきら光る石を金のゴブレットに投入すると、何かこうぴかーってなってキャラガチャが回せるみたいな……?(※原作完全未履修です)
 次回のテンポ感がプレストにならないことを祈りつつ、続きを楽しみに待ちます!

第4話(2025/2/3)

 穏やかな日常は突如として終わってしまったけれども、物語が動き出したのでわくわくしました。第1話の最後で不穏な会話をしていた大臣サイド、頭脳戦で策謀を張り巡らせて賢者様をおびき出して奪う計画でもあるのかと予想していました。まさか正面突破というか、魔法使いたちのテリトリーに自ら進軍していくとは……。大臣、脳筋プレイヤー。でも魔法使いから見たら「おうおう、そっちがその気ならやってやるぞ」的な感じで、撃退するのは容易いことなのかもしれません。大いなる厄災との戦いの影響で、皆さんそれぞれ摩訶不思議なダメージを負っているようでしたが……。
 それにしたって、アーサーさんは人間(魔法使いです)ができすぎているなあと思いました。相手が賢者様だからといって、軽率に約束しちゃってええんか? 魔法使いは人間と比してレアな個体というか、突然変異のように生まれるとの情報を、第3話までで私は得ています。王族は先祖代々人間だったのでしょうか、だとすれば、魔法使いとして生まれたアーサーさんに対し、周囲はかなり思うところがあっただろうなと思います。母親が魔法使いを産んでしまった責任を感じたとか、周囲に何か言われた(または、された)とか、そういう理由で忌み嫌われたのかな、と邪推していますが、真相はどうなのでしょう……。
 晶さんに召喚された方々が勢揃いしたところで、「あ~! 人間(魔法使いです)が増えた~! 名前と顔が一致しない~!」と私は混乱してしまいましたが(この感想を書きながらも公式サイトを観て「誰が何を喋っていたっけ……?」となっています)、晶さんは恐らく初対面の相手の顔と名前を一致させるのが非常に得意ですよね。そんなに沢山会話したわけでもない大臣サイドの人の名前をちゃんとしっかり憶えていたし……。きっと新たな魔法使いの皆さんのことも誰が誰なのかすぐに理解出来たのだろうな、羨ましいな、と思ってしまいました。流石は賢者様である。
 今回の魔法ノルマ(魔法ノルマ?)のシーンで特に印象的だったのは、ファウスト先生が敵サイドの放った矢を燃やしたシーンでした。原作は恐らく、時に戦闘を伴うタイプのキャラクター育成ゲームだと思うので、「あのスキルがアニメで再現されてる!?」みたいな感動を原作履修者は抱きそうだな、と感じました。次回の魔法ノルマ(魔法ノルマ?)も楽しみです。
 魔法使いと人間の価値観の相違がしっかりと描かれた回だと思いました。魔法使いは人間に対して多種多様な感情を抱いている様子ですが、人間の大多数は魔法使いを恐れている(または、その力を利用しようとしている)ように思います。これ、ちゃんと仲良くできるんか? 続きが気になります。

第5話(2025/2/15)

 これ、合コンじゃなくてキックオフミーティングじゃん! 魔法使いの皆さんの性格が何と無く分かってきた気がします。相変わらず、名前と顔が一致するかと言われるとちょっと自信はないのですが、「この人は確か……南の……あの……先生?」「この二人は主従関係にあるっぽい」「この人は北の国の何かすごい人」という感じで、曖昧ではありますが、理解は一応出来ました。その理解をしたうえでOPやEDの映像を観て、「ああ~!? なるほどな~!?」と謎に納得しました。この人は一人で映ってて、一方この人たちは二人で映ってて、それは彼らの関係性が……などと楽しく深読みしました。
 エレベーターが便利すぎて私も欲しくなりました。国境を越えられるだなんて思ってもいませんでしたよ。旅行が捗りそうです。あのエレベーターには異世界から賢者様を召喚出来るだけのスペックがあるようなので、きっと国を行き来するのは簡単なことなのでしょう。魔法の力ってすげー! そのエレベーターを動かすために、なんかゲーム内アイテムっぽい石が出てきましたね。それにしても、アーサーさんの過去、つら。激重。
 北の魔法使いの皆は晶さんに協力してくれるのだろうか、オズさんの説得は上手くいくんだろうか、そもそもオズさんが協力するなら皆まとまるって確信はどこから……? などと思っていたら、当のオズさん、ストレートに拒否してきましたね……。なんというか、オズさんは、人間と関わると碌なことにならない、というより寧ろ、(魔法使いを含めた)他者との関わりそのものを拒絶している気がします。きっと過去に何かあったんでしょうね。ファウスト先生の命の危機を救った実績を考えて「ワンチャンあるのでは?」と考えていた私が甘かった。なんかクソデカドラゴンが出てきて急いで逃げることにした一行ですが、去り際に晶さんが目にした光景が非常に気になります。オズさんも大いなる災厄で何らかのダメージを負っていると予想しますが、一人で大丈夫なんでしょうか!?
 今回の魔法ノルマ(魔法ノルマってなに?)は、私が確認出来た範囲だと、箒、エレベーター、砂嵐っぽい何かと一緒に出現・消失したオズさん……だっただろうか?(もしかして見落としがあるかも)
 今回最も印象に残ったのは、北の国でエレベーターから降りて外に出た晶さんです。大雪原を見た晶さん、めっちゃテンションが上がってたように見えました。駆け出してたし……。とても可愛かったです。もしかして旅行が好きなのかな? あるいは雪が好きなのだろうか? 晶さんは冷静で聡明な人だという第一印象がありましたが、新たな一面を見た気がします。晶さんの言葉選びや考えや価値観、視聴者に読ませる気のない文字での独白も含めて好きです!(まほやくアニメは、一時停止推奨アニメなのだろうか……?)
 この後はどう転がっていくのだろうか。というか1クールできりのいいところまで終わるのだろうか。続きが気になります。

第6話(2025/2/16)

 晶さん、魔法使いの皆さんの名前や性格や所属を覚えるの、早すぎませんか? 異世界に呼び出される前、国会議員とかの秘書でもやってたんですか? 私だったらメモを取らないと絶対に忘れます。覚えていられません。すごすぎる。
 ネロさんが作ったお料理がとても美味しそうでした。晶さんとリケさんの食レポに感謝。リケさんが送ってきた人生、壮絶そうでヤバいです。生まれてこのかた温かい食べ物を口にしたことがないなんて、平然と言う台詞じゃないんよ。幸せになってくれ。君の幸せを妨げるものは私が排除するよ……(???)
 クロエさんのデザインセンス、好きです。皆気に入ってくれたみたいで良かったです(誰目線?)。しかし、お揃いの服でパレードすることを企図してから全員分の服を仕上げるまでの時間、だいぶ短くないですか? 魔法を使えば一瞬で頭の中に思い浮かんだデザインを具現化してお洋服を作ることが出来るんでしょうか?(うーん、出来そうな気もするし出来なそうな気もする) クロエさんがデザインしたお揃いの服を着た北の魔法使いたちが見たい人生でした。どこかしらで閲覧することは可能なんでしょうか(?)
 パレードと叙任式の邪魔をした黒幕、誰やねん!! アーサーさんをあまり良く思わない人(たぶん人間側 大臣サイド? 母上サイド? それとも第三者? その辺は不明ですが)に味方した魔法使いがいるんですかね……? でも、そうじゃなかったら偽物の使者を寄越せないし、本物の使者を鳥に変身させられないし……。でも、もしそうなのだとしたら、人間サイドでも魔法使いだけの兵隊を作ることが可能ですよね……。だとすると、人間を良く思わない魔法使いが、人間と手を取り合おうとしている賢者様たちを妨害している可能性も、まあ、あるか……?
 今回の魔法ノルマは、ネロさんが効率よく料理をするために使っていたなんか(なんか)、ルチルさんが国語の先生っぽいことをしていたシーンに出てきた石板、人間を鳥にする変身術、もはや恒例行事となった箒ですかね。魔法使いの皆さん周りに、時折なんかキラキラしたもの……金粉?(絶対に金粉ではない)が浮遊していることがあるように思うのですが、あれは魔法を使った時に出る魔力とかなんでしょうか?
 続きが気になります。

第7話(2025/2/26)

 よく考えるとパーティーだけで1話分使ってますね(冷静) これ、1クールで終わるのでしょうか。何クールもやる前提でこのテンポなのでしょうか。メトロノームの重りの管理が大変です。アマプラのあらすじを見て「今回はシノさんとヒースクリフさんのお当番回みたいなアレなのかな? これからちょっとずつ個々のキャラの掘り下げが始まるのかな? 尺は足りるのかな?」と思いましたが、そんなことはありませんでしたね。見事に騙されました。
 今回も飯テロがかなり良かったです。魔法使いの皆さん、多分かなり食レポの才能があります。ポッキー的な何かを食べて「泥」を「美味しい」と評価するリケさんがMVPです。どうか彼のことを養ってあげてください、いっぱい美味しいものを食べさせてあげてください。頼みましたよネロさん。
 南の魔法使いの皆さんは穏やかそうな印象を持っていましたが、そんなことはないのかもしれません。フィガロさんは言動がちょっとストレートすぎると思いますよ(褒め言葉)。それと、南の魔法使いが先の戦いで石になってしまった件を受けてルチルさんがめっちゃ熱血だったので、私はめちゃくちゃ驚きました。強い想いを胸に秘めてる系熱血教師でしたか……!! そういう先生、私は好きです。国語の授業をさせたら、教科書に載ってない題材をチョイスし、自作プリントつきで道徳を説くタイプの先生ですね。論語の暗記とかさせそう。
 北の魔法使いたち、ちゃんと来たやんけ! 何だかんだで賢者様(というよりかはオズさん?)に従ってえらい!! 大胆でドラマティックな登場でした。あの場に居合わせた人間の貴族になりたかった。北風と吹雪の冷たさが身に沁みるぜ。全員集合して良い感じにパーティーが再開して良い感じに終わるのかなと思ったら、そうは問屋が卸しませんでした。オーエンさんが晶さんに対して、畳み掛けるように精神攻撃をしていたのがかなり印象的でした。「呪い」というのは魔力とか魔法の道具を使って色々やるものかと思っていましたが、言葉責め(?)の類もあるのですね。興味深い。
 晶さんは皆のことをちゃんと名前で呼んであげていますが、皆もぜひ、「賢者様」「賢者」じゃなくて、「晶」って名前で呼んであげて欲しいなあ、と、オズさんの話を聞いて思いました。原作のゲームシステム的に難しいのかもしれないけど、カインさんは確か「晶」って呼んでいたと思うし、他にも名前で呼んでる人いたよな……?(記憶喪失) それともこれから親密度を上げることによって徐々にみんな名前呼びになっていくんでしょうか。
 肩書きとか役割とかは勝手についてくるもので、大事なのは自分が自分を生きることなんですね。多分これは、オズさん(恐らく役割や肩書きで呼ばれまくっている)が言うことに意味があるんだと思います。からの、突然のギャグ。オズさんギャグセン高い(いやきっと厄災のせいだと思うのですが。本人は多分めちゃくちゃ真面目なのですが)。
 これまでの物語は「まあ、グラーヴェ気味だったのが、ラルゴか、モデラートくらいになったな~」という具合でしたが、今回はテンポよく進んでいったように思います。え~!? 何これ~!? おもろ、おもろ!!! っていうか今回エンディングテーマ流れないやつ~!? となりました。いつもあの曲を楽しみにしていたので少し落胆しつつ、いつもとかなり毛色の違う不穏な展開にテンションが上がりました。次回も楽しみです。

第8話(2025/3/3)

 激動! プレスト! タランテラ! 今回は前回までと比べていろんなことが起こったなあと思いました。かなりの疾走感。急展開。
 前回はかなり不穏な感じで終わりましたが、どうにか丸く収まってよかったです。「あ、あなたたち知己なのね!?」「あなたたち、互いの過去をかなりよく知っているのね!?」「なんだかんだ言ってあなたたち仲いいわね!?」「誰にでも目を背けたくなるような過去ってあるものね……」など、キャラクター同士の関係性や、キャラクター個人の過去の闇が垣間見える会話が多かった印象があります。私、そういうの大好きなんですよ……。魔法舎での共同生活や、晶さんとのコミュニケーションをきっかけとして、彼らの過去のわだかまりが少しずつ解決し、関係性にプラスの変化が生じるのだろうな、と予測出来るようなシーンもありました。晶さんは(さすがに何百年とか何千年とか生きてる魔法使いには及ばないところがあるかもしれないけれど)相手の立場を尊重しつつ自分の要求も通す交渉術がとても上手だなあと思いました。やはり元いた世界ではやり手のOLだったのでは?
 第7話終盤から回をまたいで空中に放り投げられていたスノウさんとホワイトさんの絵画に、ちょっと笑ってしまいました。だいぶ高いところに吹っ飛んでいたように思いましたが、地面に落ちた衝撃で壊れなかったので一安心しました。
 私にはまほやくの世界観における魔法と科学の違いがよく分からなかったのですが、魔法的な何か(マナ石?)をもとにしつつ魔法とは異なる原理で不思議パワーを使うのは、もしかすると科学なのかもしれません。でもその魔法的な何かって、かつて魔法生物や魔法使いだったもの、なのでしょう……?(※ほぼアマプラあらすじ情報) 人間がよりよく科学を使うために必要なことなら、魔法使い狩りが盛んに行なわれる未来も、もしかすると、あるかもしれない……? 狩り過ぎちゃうとそれはそれでエネルギー源が枯渇しますが。
 墓地にぼちぼち行くシーンや、館にカチコミしに行くシーンでは、いろんな魔法が見られてわくわくしました。皆かっこよかった。魔法使いにとって、魔法は生活に根差したものであると同時に、自身や仲間を守ったり、自身や仲間に敵意を向けてくる者と戦ったりするためのものでもあるのですよね。そしてそんな不思議な力を持っているからこそ、人間に忌み嫌われたり利用されたり、色々と複雑な事情が生じるのでしょう。困難も多くあると思うけれども、たくましく生きて欲しいです。
 それにしても、クックロビンさんがちょっと不憫です。彼は彼なりに頑張っているのに……いつか報われて欲しいですね……。
 次回はムルさんがなんやかんやする感じのお話なのでしょうか。やはり続きが気になります。

第9話(2025/3/10)

 えっ!? おもろ! おもろ!!! 今回も結構速めのテンポでお話が進んでいったように思います。
 月蝕の館での摩訶不思議な何かからスタートして、色々な魔法やヤベ~儀式の痕跡が見られて(骨とか祭壇とかの作画がすごかったように思います)、「あー、やっぱりこのお話、人間模様を描写しつつもしっかり魔法使いのお話だ!」「こういうファンタジー大好きだ~!」と、独特の世界観に没入してしまいました。残り10秒になってからカウントするの、結構慌ただしくないですか? 私だったらもう少し余裕を持って30秒くらいからカウントしてほしいですが、10秒からカウントしても間に合う感じだったんでしょうか(???)。ムルさんに欠片を食べさせるシーン、気分屋の猫を飼い馴らしているみたいでおもしろかったです。
 賢者の魔法使いとして召喚された魔法使いたちが、交流(と言えるかは微妙なところもありますが)を開始したことで、人間模様(魔法使い模様)がかなり複雑化してきたように思います。こういう、ファンタジーが根底にありつつキャラクターの感情がわちゃわちゃするタイプのお話、大好きだわ~!! テンションが上がりました。魔法使いの皆さんは、ある程度の強固な人間関係を有する相手に対して率直に「好き」「憎い」みたいな感情形容詞を使う人が多くて、分かりやすくて良いですね。ちょっとその辺、オズさんも見習ってほしいです。アーサーさんのこと好きすぎじゃないですか。恐らくお互いに一方通行だと思っていそうなのが個人的には美味しいと思いました。
 南の魔法使いの皆さん、温厚なだけかと思えばやはりそうではなく、皆それぞれに熱い意志を秘めている感じがして、とても良かったです。しかし、スノウさんとホワイトさんの予言……なんか……ヤバくないですか?(語彙力の崩壊)
 人間と魔法使いの間にあるギスギスした何かは、そう簡単には無くなりそうにないな、と改めて思いました。魔法使いにも「約束を反故にすると魔力を失う」というかなり大きな弱点はありますが、それなら約束をしなければいいわけですし、基本的な能力値は人間より遥かに強いんですよね。そりゃ人間側も魔法使いを恐れるわけですよ。しかしながら、しかしながらです。それにしたって、魔法科学兵団、マジできな臭いですね。大丈夫なんですかね、あれは。倫理的に色々とアウトじゃないですか、あれは。あの世界に倫理委員会みたいなのがあったらNGな研究だと思います。あれじゃ科研費はおりないよ。私費を投じるしかない。まあ、それを言うならムルさんが過去にしていたっぽい研究も色々とアウトだと思いますが……。
 晶さんは本当に実直な人だなあと、何度でも思います。『魔法使いの約束』のシナリオのテーマには「他者をいかにして信頼するか」「他者に対していかなる愛を向けるか」みたいなものがあると思っている(その結果、魔法使いにとってかなり重要な「約束」という行動に繋がる)ので、「他者を疑う」という行為は、かなり重い行為ですよね。約束をするためには相手を信頼しなくてはいけないけれど、相手を信頼する前段階には疑うというステップがあるように思います。
 残りの3話(!?)でどんなふうに物語が収束するのか……次回も楽しみです。

第10話(2025/3/16)

 魔法使いの皆さんの過去や価値観が分かってきたぞ、この人が今何を考えているのか何となくだけどちょっとだけ分かるぞ……! と、視聴しながら嬉しくなりました。晶さんや歴代賢者様たちも、何処かのタイミングでこんな気持ちを抱いたかもしれません。しかしその喜びも束の間の出来事でした。どうやら人間と魔法使いは分かり合えなさそうでした。割と不穏な展開でした。それはオーエンさんのせいなのか、それとも魔法使いの皆さんの十人十色の価値観によるものなのか。前者のような気もするし、後者のような気もするし……。誰か一人だけ悪者を決めてしまって、その悪者がいなくなればそれでおしまい、という訳ではなさそうな予感がします。ある人が持つ要素の全てが善または悪であると考えるのは早計であるように思います。ある人が他の誰かにとって善である時、また他の誰かから見たら悪にもなりうると思うし……。
 魔法使いの皆さんが箒に乗って移動するシーンは私の中ではすっかりお馴染みのシーンとなりましたが、今回は特筆すべきことがありましたね。ムルさんの箒の乗り方です。端的に言ってヤバすぎました。箒の危険運転を取り締まる法律を早急に作ったほうが良いと思います(施行したところでムルさんは無視しそうだけど……)。もしあの姿勢がゲーム準拠だとしたら、あのポーズのカードかスチルか何かが見られるってコト……!?
 ルチルさんの授業が受けたいです。同僚になりたい気持ちもちょっとあります。あと、リケさんには毎日美味しい料理を食べて欲しいです。頼むぞネロさん。
 ファウストさんの部屋が燃えていました。想像よりだいぶ燃えていて驚きました。でも、その事実(いや実際には燃えておらず事実ではないのだが)を隠さずに、ちゃんと筋を通して、自分の気持ちを真っ直ぐに伝える晶さんは、本当に真摯な人間だなあ……としみじみ思いました。それにしたって、ファウストさんの部屋の位置をちゃんと記憶していたの、一体どういうことなの……? ひょっとして魔法使いの皆さんの自室を全部把握しているのですか……? その記憶力、見習いたい。晶さんはやはり只者ではありません。出会って間もない相手の顔・名前・出身地・性格を一致させるのだけでも、かなり難易度が高いと思うんです。元の世界ではバリキャリだったに違いない。日本は優秀な人材を異世界に奪われてしまった。
 クックロビンさんって既婚者だったんですね(着眼点そこ?)。彼、「魔法使いたちを監視し記録に残せ」的な上官命令をかなり好意的に解釈していませんか? それともこう思う私は人間サイドに不信感を持っているのだろうか……?
 ねえ終盤の不穏なシーンの連続なに!? なんかやっぱり終わり方が不穏すぎません!? 続きが気になる。あと2回でどう収束するのか、非常に気になります……!!

第11話(2025/3/27)

 めっちゃおもしろかったです。魔法使いの皆さんがそれぞれ個性的な魔法を使っており、たいへん嬉しくなってしまいました。11話にきて突然「THE・魔法使い」という感じの物語展開がなされたように思います。しかし、1話からの積み重ねがないとこの面白さは実感できない。いきなり11話みたいなものから始まってもダメだと思うんですよね。あくまでこの物語のテーマは、魔法やバトルではなく、魔法使いの心の機微や関係性だと思うから……。
 オーエンさんがお利口に椅子に座ってカインさんに懐いていたのが非常に印象的でした。人格が変わっても記憶を共有しているのでしょうか。どちらが本来の人格なのかはさておき、非常に謎の深い人物ですね。人格がチェンジするトリガーも分からない。
 「まだ夜じゃないぞ? どうにでも出来るが?」みたいな感じの台詞、シリアスな場面でもコミカルな場面でもオズさんの常套句になりそう。夜になるとダメになっちゃう系の傷、強い魔法使いに特有なのでしょうか? 地味に痛いですね。来年の大いなる厄災との戦いが夜まで続いたらかなり厳しい戦いを強いられそうな気がします。長生きしている魔法使いは昼間に頑張って、夜間は若年層に託すんでしょうか(?)
 ……からの、魔法だ~!!! モンスター(と言っていいのか?)だ~~~!!!! バトルだ~~~~~!!!!
 各所に散らばった魔法使いの皆さんが、それぞれの戦い方で敵と相対している……こういう群像劇、大好きです。非常にわくわくしました。
 館に忍び込むとかめっちゃ盗賊やんけ、まほやくって銃(ライフル?)の概念がある世界なのか……。とか、そうか、ミスラさんはそういう経緯でチレッタさんと約束をしたのか……。とか、いくらお師匠に言われたからといって、有事の際に舌を噛むような呪文にしないほうが良いと思うんですよね……。とか、リケさんひょっとして超絶っょっょ魔法使いなのか……? とか。物語に起伏があってたいへんおもしろかったです。
 アーサーさん、いつも温厚に見えるけれどもキメる時はカッコよくキメるんですね。もしかして短気で怒りっぽい気質も持ち合わせているのか? 叔父さんに対してアンビバレントなのかもしれない。そういうところ、何となくオズさんに似ているような気もします(彼の場合はオモテ側に冷徹があり、ウラ側に慈愛がある、という感じですが)。
 いつも通り、終わり方が不穏でした。ヒースクリフさんは大丈夫なのか。厄災の傷が「水に濡れるとなんかアカン」みたいな感じであることを願いたい。

第12話(2025/3/31)

 OPを見て「あ、私、いつの間にか全員の名前と顔を一致させることが出来てる……!?」と感動してしまいました。
 前回からの続きで、全員がそれぞれの戦いをしている群像劇が展開されていましたね。魔法、バトル、その裏で蠢く多様な人間関係! こういうの、あまりにも好きです。何だかんだでみんな協力している。
 大いなる厄災の奇妙な傷、みんなあまりに奇妙過ぎる。魔法を感じます。その傷のせいで夜は魔法を使えないオズさんでしたが、晶さんの力を借りることで文字通り<最強>になりました。それ、アリ? 改めて思いますけれども、晶さんは一体何者なのですか? 日本では凄腕OLだったと思われる、猫が好きな賢者様ですか?(この認識)
 今回は「約束の重さ」とか「言葉の大切さ」みたいなものがかなり浮き彫りになった回であるように思います。長く生きている魔法使いほど、自分が発する言葉に責任を持ち、自分の言葉を聞く相手に敬意を払っているように思います(フィガロさんおよびファウストさんの言動にそれを感じました)。魔法使いの中で言葉の重みを一番理解しているのはきっとオズさんなんじゃないかな、とつくづく思いました。弟子アーサーさんは、どうやら軽率に約束しちゃうみたいですが、彼にも何かしらの信条があるのでしょう。けれどもその約束、それこそ晶さんが元の世界で守れない約束を沢山してきたみたいな感じの、若気の至りにも見えてしまって、ちょっとひやひやします。
 バトルシーンが白熱していました。箒で空を飛べると空中戦が出来ますね、でっかいモンスターと戦う様子、とてもわくわくしました。地上戦もアツかったです。特に、レノックスさんが羊(?)を召喚(?)して戦っていたところに、非常に魔法使いらしさを感じました。本当に羊飼いだったんだ。でも結局は物理攻撃で応戦していたのがおもしろかったです。物理攻撃系魔法使い。
 何か明らかに黒幕っぽいの出てきたやんけ(なお外見めっちゃ好きです。白くて長い髪を持つミステリアスな男性を見ると心が動きます)、めっちゃ強そうやん、よくこの緊迫したバトルシーンにギャグを挟めるな、何だかんだで賢者の魔法使いたちみんな協力して戦ってるやん、とりあえず脅威は去ったけどここからどうなっちゃうんだこれは!? 【続きはゲームで!】 みたいな感じがしました。アニメの終わりからシームレスにゲームに繋がるんでしょうか。俄然、ゲームが気になってきました。
 晶さんは、きっとこれからも、不可思議で素敵な物語を紡いでいくことでしょう。
 素晴らしいコンテンツに出会わせて下さり、ありがとうございました。

ED『僕らは愛に恋して生きる』感想(2025/3/1)

●前奏

 メロディに寄り添うようなピアノとグロッケンが非常に可愛いです。前奏から一貫して「我々が主役ですぞ」とどっしり構えている感じがします。こういう、メイン楽器が基礎にあってサブ楽器が彩りを豊かにしていくような音楽を真似したいです(パクるな)
 あと「宿命のように」の後に出てくるティンパニっぽいドコドコドコドコ……みたいな音(サスペンデッドシンバルと一緒に鳴ってるやつ)がいい味を出していると思います。
 キャッチーなメロディをLa La La La(コーラス+ピアノ+ストリングス?)で使うの、良い。真似したいです(パクるな)

●1番

 とにかくパーカッションが良い。要所にティンパニいるよね?(「補うように」のドンドンとか) 3拍子のところのスネアが特に好きです。あとシンバルがドラムセットのシンバルじゃなくてコンサート用のシンバルの音に聴こえます。幻聴かもしれないが。
 Aメロ後半で出てくるフルート? ピッコロ? の何か可愛い感じの対旋律が可愛い。
 コーラス~! コーラスいいな~! 「この誓いに形はないが」あたりのコーラスがかなり印象的です。
 ヘミオラっぽくなっているところの拍子の取り方が分かりません。ヘミオラ扱いなのか、それとも3/4の余った部分をサビ直前で2/4(あるいは4/4)にしているのか? ピアノ(チェンバロにも聞こえる)だけになる4拍の拍子の取り方が分かる人がいたら教えて欲しいです。
 それまでそこまで存在感をアピールしていなかったと思うのですが、サビでギターがいきなり「俺はここにいるぜ」と主張し始めて「お!?」となりました。サビの前半(ストリングス)と後半(ギター)でメイン楽器を変えることでちょっと雰囲気が変わるの、物語性があっていいなあと思います。
 サビで恐らくメロディ系の低い音が聴こえるのですが、オク下の声? ベース? 分からん。重厚感を増す働きがあるように思いました。

●2番

 全体的に歌詞がめちゃくちゃ好きです。コーラスの雰囲気があたたかくて、歌詞とのギャップにドキっとします。
 落ち着いた始まりのチャラチャラしてるあなた、チェンバロでしょ! 1番はピアノだったけれど、2番はチェンバロがベースなんですかね。
 2番で気付きましたが、3拍子になるのが早いですね。Aメロがすぐに終わる現象、何か名前が付いているのだろうか(無知)。
 3拍子のところのスネアがやはり好きです。そしてヘミオラっぽい部分の終わりのピアノかチェンバロか分からない謎の音色による「ソ・ファ・ミ・レ・ドレミファソラシド↑」の拍の取り方がやはり分かりません。そもそも3拍子の終盤がヘミオラなのか自信が無くなってきたけど、歌い方のアクセントは明らかにヘミオラなんだよな……。「バッドエンドにはさせない」のところ、もし「バッドエ」「ンドに」「は・・させな」「い」だったら、「い」の後に2拍余るし、3拍子なのに3拍目にアクセント置かないよ普通……。やっぱりヘミオラなのではないか? ポップスの3拍子にはヘミオラが出てくるものなのか? それともただの変拍子なのか?(無知)

●Cメロ

 全体的にハモリの方々(?)にすごく存在感があって好きです。
 「僕らは無力だ 何が正義だ」で伴奏が消えるところ、めっちゃ真似したいです(パクるな)
 少し長い間奏でのびのびとメロディを奏でるストリングスが良い。そしてピアノが自由闊達にテロレロするのがまた良い。速いパッセージが大好きなので。

●ラスサビ~後奏

 サビ前半ではストリングスが、サビ後半ではギターがかなりその存在を主張していますね。パンの使い方が良い。ギターは右から聴こえる。
 ギターってストリングスと一緒に使ってもいいんだなあ。めちゃくちゃ勉強になります。
 サビ直前は「バッドエ」「ンドに」「は・させない」って大きめに3拍子で取るような気がしてきました。それヘミオラじゃなくね?

 ちょっとあとでメロディだけ採譜していいですか……? ヘミオラかどうかちゃんと考えたい……。

文章の長さ: 短編(~2万字程度)
媒体: 鑑賞記録(アニメ)
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